墓石が無くても、お寺や霊園で永代供養

  • 日本人は自然葬を求めるようになる

    • 関東で育った私は、日本では火葬が当たり前だと思っていました。

      沖縄の離島出身の友達と知り合い、日本にもまだ土葬があることを知ったのです。



      自分の身近にはなかった土葬は、より自然に近い感じがしました。



      アメリカでは、キリスト教の土葬が多く行われていますが、それならばアメリカの方が自然に近い葬儀だといえるのでしょうか。

      それは違います。


      離島でも、アメリカでも墓石をたて、人工物に守られている土葬を自然葬とは呼ばないのです。人間も自然のひとつにすぎません。



      本来、死者の身体は自然にかえすべきなのでしょう。

      鳥に食べられることで、自然の生命にかえす鳥葬というものがあります。

      景観・倫理上、日本などの先進国でそれを行うのは難しいでしょう。
      けれども土葬も火葬も大地にかえせば、植物や微生物の生命となる、自然にかえことで、自然葬と呼ばれるようになるのです。

      いま日本では「散骨」という埋葬形態で自然葬を求める方が増えています。



      しかし、認められている場所以外での散骨は行うことができません。



      少しずつそれが可能なエリアは広がっているとしても、まだ山の中や小さな島の一角に限られているのです。



      「遺骨」が川を流れる、風になる、農地の野菜の栄養となる、そういったことで生きている人間の口に入ること、空気と一緒に体に取り込まれることを、いつの間にか私たち日本人は嫌悪するようになってしまいました。
      少し残念な気がします。
      日本の家族関係は50年前と大きく変わりました。

      宗教観も、先祖に対する敬意の持ち方も変わりました。


      この先、無縁墓地は増えていくことでしょう。
      この国には、新しい埋葬概念が必要なのです。


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